災害時、避難所生活で最もストレスになりやすいのが「プライバシーの不足」と「安眠できない環境」です。
こうした課題に対し、文具メーカーのキングジムが展開する防災ブランド「KOKOBO」から、組み立てが簡単で室内用に最適化された防災テントが登場しました。代表モデルが、BTN100(縦横使える防災テント)とBTN200(屋根が開く防災テント)です。
本記事では、機能・サイズ・使いどころの違い、設置運用のポイント、導入チェックリストまで詳しく解説します。


キングジムの防災テントとは
キングジムは、オフィス用品で培った「収納性・わかりやすいデザイン・必要時に役立つ機能性」を掲げる防災ブランドKOKOBOを通じて、防災テントと関連マットを展開しています。対象は体育館や公民館などの屋内避難所での使用で、設営が容易、収納袋付きで持ち運び・保管がしやすい点が大きな特長です。
キングジムの公式ラインアップは、縦横どちらでも使えるコンパクトな BTN100、屋根を開けて換気や採光ができる広めの BTN200、そして一緒に使うことで快適性が高まる BMT100(自動で膨らむ防災マット) の3つで構成されています。本記事では、この中でも特に防災テントの2モデルに焦点を当てて紹介します。
ラインアップ概要と共通仕様
室内利用を前提にした素材・仕様
両モデルの生地にはシルバーコーティングが施されており、透けにくいためプライバシーの確保に役立ちます。側面にはメッシュ窓があり、換気や温度調整がしやすい設計です。さらに、外側には「更衣室」や「トイレ」など用途を示す紙を入れられる A4サイズの透明ポケット が付いており、利用目的をわかりやすく表示できます。
また、タグやファスナーの引き手には蓄光パーツが使われているため、暗い場所でも見つけやすく、停電時にも安心して利用できます

サイズ感と携行性
BTN100は展開時約105×105×200cm、収納時約Φ66×4cm、質量約2.3kg。BTN200は展開時約200×200×180cm、収納時約Φ79×6.5cm、質量約6.3kg。いずれも収納袋付きで、保管棚からの即時展開や片付けがスムーズです。
安全・運用上の注意
防災テントは屋内専用です。屋外での使用は不可。BTN200は設営・収納とも2名以上での作業が推奨されています。高温多湿や直射日光下での使用/保管は避けてください。
BTN100|縦横使える1人用テントの特長
縦横2wayだから、用途に合わせて柔軟に使える
BTN100最大の特徴は縦横どちらの向きでも使える2way設計。縦置きでは個室トイレや更衣室としての機能に適し、横置きでは休息・仮眠スペースとして、省スペースの避難所でも柔軟に割り付けできます。



プライバシー・衛生・快適性を高める内装
生地には 透けにくいシルバーコーティング が施されており、避難所で気になりがちな視線をしっかり遮ってくれます。側面には メッシュ窓 があり、テント内の換気をスムーズに行えます。さらに内部には、トイレットペーパーやタオルを置ける ホルダー や、ライトを吊るせる 上部フック も付いています。必要なものを外から見えない位置に収納でき、夜間の照明設置にも便利な設計です。


主な仕様(サイズ・重量・材質)
| 展開サイズ | 約105(W)×105(D)×200(H)cm |
|---|---|
| 収納サイズ | 約Φ66×4(D)cm |
| 質量 | 約2.3kg |
| 主素材 | 生地:ポリエステル(シルバーコーティング)/フレーム:スチール |

BTN200|屋根が開く広々テントの特長
「屋根が開く」から換気・採光・安心感が段違い
BTN200はファスナーで屋根部分を開閉できる構造を採用。換気や採光を簡単に確保でき、閉塞感が苦手な方でも使いやすい仕様です。屋根開放に加えて側面メッシュ窓でも通気が可能で、長時間の利用時にも内部環境を調整しやすくなっています。
大人3人まで入れる広さで、家族ユースやケアにも
展開時サイズは約200×200×180cmで、大人3人までの利用を想定。家族単位や要配慮者とケア者の同室など、避難所のさまざまな運用場面に適応します。外側A4ポケットや上部フック、蓄光パーツなどの基本機能はBTN100同様に備わっています。

主な仕様(サイズ・重量・材質)
| 展開サイズ | 約200(W)×200(D)×180(H)cm |
|---|---|
| 収納サイズ | 約Φ79×6.5(D)cm |
| 質量 | 約6.3kg(設営・収納は2名以上推奨) |
| 主素材 | 生地:ポリエステル(シルバーコーティング)/フレーム:スチール |

どっちを選ぶ?BTN100とBTN200の比較
用途別の選定ガイド
個人で使う更衣スペースやトイレ、1人で静かに休むための空間が欲しい場合は、軽くて場所を取らない BTN100 が向いています。一方で、家族で一緒に過ごしたい、介助者と同じ空間を確保したい、あるいは閉塞感を少なくしたい場合には、広さと開放感に優れた BTN200 が最適です。
どちらのモデルも、用途を表示できる A4ポケット、暗い場所でも見つけやすい 蓄光パーツ、そして換気がしやすい メッシュ窓 を備えているため、安全性や快適性の基本性能はそろっており、運用時の使い心地に大きな差は出にくい設計になっています。

設営・保管の視点
収納状態はいずれも円形フラットで棚保管に向きますが、BTN200は設営・収納に2名以上が必要になる点と、収納径がやや大きい点を考慮し、避難所備蓄の保管スペースや発災時の人員配置計画に反映させると運用がスムーズです。
避難所導入・運用の実務ポイント
シーン別の活用アイデア
- 更衣・授乳・医療行為の簡易個室:BTN100を縦で設置し、A4ポケットに用途札を掲示して誤進入を防止。
- 家族同室の休息スペース:BTN200にBMT100(自動膨張マット)を複数枚連結し、床の冷え・振動を軽減。
- 心理的安心の確保:BTN200の屋根開放で採光し、圧迫感が苦手な方に配慮。
設営・運用チェックリスト
- ゾーニング設計:避難所の動線と密度を考え、テント区画は壁面沿い/静穏エリアへ。A4ポケットで用途札を明示。
- 安全確保:BTN200は2名以上で作業。開閉部の可動範囲に人がいないか確認。
- 換気・採光:メッシュ窓の開度や屋根開放(BTN200)で室内環境を適正化。
- 衛生管理:ホルダーにペーパーやタオルを常備し、用途別で消毒用品を配置。
- 保管・撤収:直射日光・高温多湿を避け、収納袋に戻して棚へ。取説は一緒に保管。
よくある質問(FAQ)
Q1. 屋外でも使えますか?
A. いいえ。体育館などの屋内用として設計されています。屋外での使用は不可です。
Q2. ひとりで設営できますか?
A. BTN100は比較的軽量で一人でも扱いやすい一方、BTN200は設営・収納とも2名以上での作業が推奨です。
Q3. 目隠し性能は?
シルバーコーティング生地により透けにくい仕様。プライバシーを確保しつつ、A4ポケットで用途表示も可能です。
Q4. 付属品は?
両モデルともテント本体/収納袋/取扱説明書がセット。BTN100は内部にホルダー+フック、BTN200はフックを装備しています。
まとめ
避難所で課題になりやすい「プライバシーの確保」と「しっかり休める環境づくり」に対し、キングジムの防災テントは実用的な解決策を提供します。
BTN100 は縦横どちらの向きでも使えるため用途の幅が広く、個室としての利用や1人で落ち着いて休む場面に向いています。
一方、BTN200 は屋根を開けて換気や採光ができ、ゆとりのある広さがあるため、家族で同室にしたい場合や介助が必要な方と一緒に使うシーンにも適しています。
どちらのモデルも、シルバーコーティング生地・メッシュ窓・A4ポケット・蓄光パーツ・収納袋といった共通仕様を備えており、避難所運営の現場で必要とされる「使いやすさ」と「安心感」にしっかり寄り添った設計になっています。
詳しくは下記商品動画をご覧ください。
※2026年3月12日時点での情報です。