オフィスの共有スペースや文書保管庫にあるオープンラック。重要書類のバインダーや段ボール箱が並ぶ光景は日常的ですが、大地震の際の「収納物の飛び出し」という見過ごされがちなリスクが潜んでいます。
過去の震災でも、棚が倒れずとも中の備品が散乱し、避難経路を塞いだり復旧に膨大な時間を費やしたりした例が多くあります。総務・購買担当者としては対策を講じたいものの、「普段の出し入れが面倒になる」「棚に穴をあける大がかりな工事は予算的に厳しい」といった運用の壁から後回しになりがちです。
こうした、日常の業務効率を維持しながらオフィスの防災力を高めたいという現場の悩みに応えるのが、キングジムの「収納棚につける落下防止ベルトN(RB1200N/RB1800N)」です。


落下防止ベルトの選び方「3つのポイント」
プロの視点で、導入前に必ずチェックすべき一般論としての判断軸を3つに整理しました。
日常業務を妨げない着脱のしやすさ
落下防止の対策を施した結果、書類を1冊取り出すたびに複雑なロックを外さなければならないようでは、日常の業務効率が低下してしまいます。最悪の場合、面倒に感じた社員が対策を解除したまま放置してしまうリスクもあります。スムーズに開閉できるか、取り外したパーツが作業の邪魔にならないかという「日常の使いやすさ」は非常に重要な選択基準です。
ラック本体を傷つけない設置方法
オフィスが賃貸物件の場合、壁や棚の支柱にビスやボルトを打ち込む工事自体が難しいケースがあります。また、工事の専門業者を手配するとなると、コストとスケジュール調整の手間が発生します。工具を使わずにしっかりと固定でき、什器の仕様変更やレイアウト変更時にも柔軟に対応できる設置方法であるかを確認しましょう。
棚の幅や形状への適応力
オフィスで使用されているオープンラックやスチール製のキャビネットは、メーカーや用途によって幅や支柱の形状が千差万別です。一般的な900mm幅の棚から、大型の1500mm〜1800mm幅の棚まで、自社のラックやキャビネットに適合するサイズラインナップが用意されていることも重要です。
導入するとどう変わる?—
業務効率を損なわずにオフィスの安心安全が手に入る
気象庁は、震度5弱が「棚にある食器類や本が落ちることがある。固定していない家具が移動することがあり、不安定なものは倒れることがある」としています。2021年1月1日以降に国内で発生した震度5弱以上の地震は「87回」を記録しています。
「収納棚につける落下防止ベルトN(RB1200N/RB1800N)」を導入することで、貼るだけで震度6強相当の揺れに耐えるオフィス環境の獲得につながります。これまで両立が難しかった「もしものときの強固な防災対策」と「普段通りのスムーズな書類の出し入れ」が実現できます。


地震対策に差がつく!本製品の注目ポイント
工事不要で貼るだけの簡単設置と強固な耐震性
「収納棚につける落下防止ベルトN」は、強力な接着パッド付きのロックホルダーを棚の支柱などに貼り付けるだけで設置が完了します。それでありながら、震度6強相当の揺れに対応し、ベルト1本あたり100kgまでの収納物の飛び出しを受け止める設計になっています。
スライド式で片手着脱&マグネット仮止め機能
普段の書類出し入れ時には、左右どちらからでも片手でスライドさせるだけで簡単にベルトを取り外すことができます。さらに、取り外したベルトのフック部分には等方性マグネットが内蔵されているため、スチール棚の縁にピタッと仮付けしておくことが可能です。収納物を出し入れする際に、外したベルトが手元でブラブラと邪魔になることがありません。

棚の構造に合わせて選べる3通りの取り付け方法
オープンラックの形状は一様ではありません。本製品は、棚の形状や周辺のスペースに合わせて「柱の正面」「柱の外側」「棚の内壁」という3パターンのどこにでもロックホルダーを接着できるよう設計されています。これにより、隙間なく並んだキャビネットのわずかなスペースも有効に活用して対策を施せます。

製品仕様/スペック表
| 項目 | 収納棚につける落下防止ベルトN RB1200N | 収納棚につける落下防止ベルトN RB1800N |
|---|---|---|
| 取付可能幅(棚の内寸幅) | 900mm ~ 1200mm | 1500mm ~ 1800mm |
| 対象物重量 | 100kg / 本 | 100kg / 本 |
| 耐用年数 | 約10年 | 約10年 |
| ロックホルダー外寸 | 約52(W)×49(L)×12(D)mm | 約52(W)×49(L)×12(D)mm |
| ベルト幅 | 25mm | 25mm |
| ロックホルダー質量 | 約30g(2個分) | 約30g(2個分) |
| ベルト・フック質量 | 約56g | 約66g |
| 主な材質 | ベルト:PP ベルトフック:PC、ABS樹脂、等方性マグネット ロックホルダー:ABS樹脂 | ベルト:PP ベルトフック:PC、ABS樹脂、等方性マグネット ロックホルダー:ABS樹脂 |
| セット内容 | ベルトフック付きベルト×1本、接着パッド付きロックホルダー×2個、アルコールパッド×2枚、取扱説明書 | ベルトフック付きベルト×1本、接着パッド付きロックホルダー×2個、アルコールパッド×2枚、取扱説明書 |
~ 製品導入・取扱上の注意点 ~
スチール棚専用の設計
本製品はスチール製の棚専用です。木製の棚には接着パッド本来の粘着力が十分に発揮されないため、ご使用いただけません。
設置後の養生期間
ロックホルダーを棚に接着した後は、本来の粘着力を安定させるため、72時間は動かさない(ベルトを引っ張ったり衝撃を与えたりしない)ようにしてください。
マグネットの磁気への配慮
ベルトフック部分にマグネットを内蔵しています。棚に磁気に弱いデータ記録媒体(古い磁気テープや特定の磁気カードなど)を保管している場合は、配置にご注意ください。
接着パッドは使い切り
ロックホルダーの接着パッドは再利用ができません。一度剥がしたものを別の場所に貼り直すことはできませんので、位置決めの際はご注意ください。
本製品の「導入メリット」とは?
避難経路の確保と二次災害リスクの低減
地震発生の際、オープンラックから大量のバインダーや段ボールが通路に散乱すると、社員の避難や救助活動の大きな妨げになります。落下を水際で防ぐことで、安全な避難経路を遮断するリスクを抑えられます。
重要書類の落丁・紛失および機密情報漏えいの防止
顧客情報や財務データが記載された重要書類が床に散乱し、混ざり合ってしまうと、落丁や紛失、さらには外部の目に触れることによる情報漏えいリスクが高まります。ベルトで棚の中に保持し続けることで、情報の堅牢性を維持できます。
復旧作業にかかる人件費(コスト)の大幅な削減
もし対策をしておらず、棚10台分の書類がすべて床に散乱した場合、それを元の順番通りに並べ替えて棚に戻す復旧作業には相応の時間が必要になります。 事前に本製品で対策を講じておけば、この突発的なコスト支出と業務ストップのリスクを最小限に抑えることができます。
<計算例>
棚10台分の書類整理と復旧に社員4名が丸2日間(計64時間)費やしたとします。東京都の平均的な事務職の時給換算を約2,000円と仮定した場合、復旧作業だけで「64時間 × 2,000円 = 128,000円」相当の目に見えない人件費コスト(機会損失)が発生する計算になります。
現場活用シーン:シミュレーションストーリー
中規模オフィスの総務・Aさんの場合
都内のIT企業で防災計画の見直しを任された総務のAさんは、重要書類が詰まった「保存文書ラック」の対策に頭を悩ませていました。週に何度も書類を出し入れするため固定バーなどは邪魔になると現場に反対され、リース品のためビス止め工事もできないからです。
そこでAさんは「収納棚につける落下防止ベルトN」を試すことにしました。一般的な棚用の「RB1200N」を手配し、支柱に貼るだけで数分で設置完了。
翌日、スタッフはベルトを外し、内蔵マグネットで棚の側面に仮留めしてスムーズに書類を抜き出していました。「これなら業務の邪魔にならない」と現場からも大好評です。
手応えを得たAさんは、ワイドな棚用に「RB1800N」も追加選定。業務効率を落とさずオフィス全体の防災レベルを引き上げ、上司からも「工事費をほぼかけずに復旧リスクを回避できる」とスムーズに承認を得ることができました。
まとめ & ご相談について
オフィスの防災対策において、什器そのものの固定と同じくらい重要なのが「中の収納物を落とさないこと」です。日常業務の利便性を損なうからと対策をためらっていたオフィスにとって、片手でスムーズに着脱でき、スチール棚に貼るだけで震度6強相当に対応できる「収納棚につける落下防止ベルトN」は、総務の運用課題をクリアする優れた選択肢となります。
自社のお困りごとに合う製品はどれか? 正確な見積もりや在庫状況、専門的な仕様詳細については、エコール提携販売店(事務用品・文房具店)へ気軽にお問い合わせください。
※本記事は2026年5月22日時点の情報です。